現在の通貨の価格やスワップポイントから長期運用するための通貨ペアを選択したいと思います。

また、FXで取引するためのルールとして強制ロスカットは知っておくべきルールなので、強制ロスカットについても記載しています。

スワップポイントは通貨ペアの「売り」と「買い」で異なる

今回はクロス円の通貨に絞り取引する通貨ペアを選びたいと思います。

2023年5月時点での日本円金利はとても低く、他国の通貨を買えばスワップポイントはプラスになります。

例えば、
USDJPY 138.326円
買スワップ 213円
売スワップ -213円

上記は、1万通貨の1日当たりのスワップです。

1万通貨と言う事は・・・。

138.326円×10,000=1,383,260円

138万円でUSDJPYを買って1日213円か・・・と思うかも知れませんが実際に138万円を用意する必要はありません。

FXではレバレッジがあるので、(USDJPYの場合は25倍)なので1/25の金額で買うことができます。

ただし、強制ロスカットがあるので多めに口座にお金を入れておく必要があります。

ここでは、通貨ペアの買スワップ、売スワップで利息が変わることが理解できればOKです。

強制ロスカットにつて

みんなのFXでは、「必要証拠金=純資産」となった時、強制的に決済が行われることをロスカット、自分で損失を確定させる決済を行う事を損切りと呼んでいます。

50万円を口座に入れ、レバレッジ25倍100円の通貨を10Lot保有した場合の必要証拠金は以下の通りです。
(10Lot=10万通貨)

100円 × 100,000 ÷ 25 = 400,000円

口座残高:50万円
必要証拠金40万円

となります。

証拠金維持率の計算

口座残高 ÷ 必要証拠金 × 100

証拠金維持率=50万円 ÷ 40万円 × 100 = 125%

となり、証拠金維持率が100%になると強制ロスカットになります。

98.958円になった場合の評価額は、
口座残高 - 含み損 より
500,000 - (100-98.958)× 100,000 =395,800円

必要証拠金は、
98.958円 × 100,000 ÷ 25 = 395,832円

となり、強制ロスカットとなります。

(計算上2円の誤差がでましたが、98.958円 前後でロスカットとなります。)

強制ロスカットとなっても、口座残高が0円になるわけではなく、395,800円となり損失は104,200円となります。

Point

証拠金維持率が高いほど強制ロスカットになりにくい。

強制ロスカットになっても必要証拠金分は残る。

強制ロスカットはFXの証券会社によりルールが異なる。(上記はみんなのFXの場合)

スワップ一覧:参考値(みんなのFX)

みんなのFXでは基本的に1Lot=1万通貨となっていますが、一部の通貨ペアは1Lot=10万通貨となっていますので注意が必要です。

レバレッジは基本的に25倍ですが、10倍の通貨ペアもあります。

必要証拠金の計算式

通貨ペアの価格 × 1Lotあたりの通貨 ÷ レバレッジ

USDJPYの場合の計算例
138.549×10,000÷25=55,419

1Lot1万通貨の場合、価格に400をかけると必要証拠金になる。

必要証拠金の計算式(簡易版)

1Lot:1万通貨 レバレッジ:25倍 の時、×400

1Lot:1万通貨 レバレッジ:10倍 の時、×1,000

1Lot:10万通貨 レバレッジ:10倍 の時、×10,000


通貨ペア価格買SW
①※4
1Lotレバレッジ必要証拠金
30万円で
持てるLot数
①÷②×100
USDJPY
アメリカ
138.5492131万通貨25倍55,4195.40.38
EURJPY
ユーロ
149.3221501万通貨25倍59,7285.00.25
GBPJPY
ポンド
171.9752301万通貨25倍68,7904.30.33
AUDJPY
91.6791101万通貨25倍36,6718.10.30
NZDJPY
ニュージーランド
86.6211251万通貨25倍34,6488.60.36
TRYJPY
トルコ
6.948301万通貨10倍
※3
6,94843.10.43
MXNJPY
メキシコ
7.70725.11万通貨25倍3,08297.30.81
ZARJPY
南アフリカ
7.20614.11万通貨25倍2,882104.00.49
CNHJPY
中国
19.59011万通貨25倍7,83638.20.01
CHFJPY
スイス
153.909751万通貨25倍61,5634.80.12
CADJPY
カナダ
102.4291121万通貨25倍40,9717.30.27
HKDJPY
香港
17.64241万通貨25倍7,05642.50.06
SGDJPY
シンガポール
102.7931201万通貨25倍41,1177.20.29
PLNJPY
ポーランド
33.247501万通貨25倍13,29822.50.38
CZKJPY
チェコ
6.297111万通貨25倍2,518119.10.44
NOKJPY
ノルウェー
12.670101万通貨25倍5,06859.10.20
SEKJPY
スウェーデン
13.049101万通貨25倍5,21957.40.19
HUFJPY
ハンガリー
0.3982510万通貨
※2
10倍
※3
3,98075.30.63
RUBJPY
ロシア ※1
1.72450010万通貨
※2
10倍
※3
17,42017.42.90
2023年5月時点

※1 2023年5月時点では取引できない通貨ペアです。
※2 1Lotあたり10万通貨なので注意が必要です。
※3 レバレッジが10倍なので注意が必要です。
※4 買SW(スワップ)は変動します。

スワップとスプレッドは変動します。

スワップについて

スワップは、各国の金利差です。

国の政策金利が変更すると大きく変わりますが、買いでプラスだったのがいきなりマイナスになるような事は考えにくいですが、あり得る事も考慮しておく必要があります。

USDJPYZARJPY
2023/5/24(水)852 (4)56.4 (4)
2023/5/23(火)213 (1)14.1 (1)
2023/5/22(月)213 (1)15.1 (1)
2023/5/19(金)210 (1)15.1 (1)
2023/5/18(木)210 (1)15.1 (1)
2023/5/17(水)600 (3)45.3 (3)
スワップ推移

上記のスワップ推移の表は、「みんなのFX」のスワップカレンダーから一部抜粋したものです。

基本的に水曜日は、3日分とか4日分のスワップ金利が付与されますが、その代わり土日や他の曜日に金利が付かない日もあります。

スプレッドについて

スプレッドは、Bid(売)とAsk(買)のレート差です。

スプレッドの値は小さい方が有利なトレードができると言えます。

SPの表示がスプレッドで単位はpipsです。

クロス円の場合は0.001円単位の表示で、0.001円=0.1pipsです。

EURUSDなどは、1ユーロ1.07305ドルのようになり、0.00001ドル単位の表示で0.00001ドル=0.1pipsになります。

基本的に、小数点以下の一番小さい値が0.1pipsとなります。

上図のUSDJPYの場合、

Bid(売)139.734
Ask(買)139.736

となっています。

139.736円で買いポジションを持った場合、売る時のレートは139.734円になります。

この場合、買ってすぐに売ると0.002円の損となります。

その為、スプレッドの値は小さい方が良いですが、通貨ペアによって異なります。

注意しておきたいのは、時間によって異なる場合がある事です。

同じ通貨ペアでもこのように変化します。

日本時間の朝の早い時間や、経済指標が発表される時間などはスプレッドの値が大きく変化する場合があります。

経済指標は、Yhoo!ファイナンスみんかぶFXなどのサイトで確認することができます。

取引する通貨ペアの選択

取引する主な通貨ペアは下記の3通貨にしたいと思います。

TRYJPY
トルコ
6.948301万通貨10倍
※3
6,94843.10.43
MXNJPY
メキシコ
7.70725.11万通貨25倍3,08297.30.81
ZARJPY
南アフリカ
7.20614.11万通貨25倍2,882104.00.49

理由としては、金利が良いからです。

そして、通貨が7円程度と安く、値動きもあまり活発でないためです。

1Lot(1万通貨)保有していたとして、7円の値動きをした場合は7万円であり、現在価格が7円程度の通貨が7円の値下がりをする可能性はほぼないと考えられるためです。

もし、USDJPYなら138円くらいですが、1週間で5円程度動くときもありますし、2022年は1年間で38円も動きました。

1Lot(1万通貨)保有していたとして、38円の値動きをした場合、38万円となります。

HUFJPYも金利が良さそうなので、実際に取引してみましたが、1Lot10万通貨の場合、0.1pips動くと100円になります。

HUFJPYは値動きはほとんどありませんが、1日25円のスワップに対し、0.1pips動くと100円は割に合わない感じがしますのであまり推奨しません。

実践の記事を参考にしてください。